巻き爪の対処法。痛いときの応急処置や予防法を紹介

2024年04月28日

足の指に痛みがある、足の爪が変形しているという悩みがある方は、巻き爪になっている可能性があります。巻き爪は、爪アーチが本来の機能的なアーチより湾曲して爪の端が皮膚に食い込むことで痛みが発生します。

早期に発見した場合は、爪の切り方や靴の変更で予防したり、適切なセルフケアをすることで改善することが期待できます。

そこで本記事では、巻き爪の具体的なセルフケアの方法や、痛いときの対処法についてご紹介します。

 

監修:全身ほぐし研究所サルヴァドローレ中嶌

痛みを感じる前に!巻き爪の早期発見と対処法

巻き爪の痛みに悩まされている方は多いのではないでしょうか。

巻き爪とは、爪のアーチが機能的な範囲のアーチよりも湾曲した状態になることです。また、爪のアーチは機能的な範囲でも爪の端の皮膚が食い込む「陥入爪」や、端だけホッチキスのように曲がっているパターンも巻き爪同様に早めの改善を検討してほしい足トラブルです。

まずは、巻き爪の初期症状と早期対処法について見ていきましょう。

巻き爪の初期症状

巻き爪の初期症状としては、以下のような症状が挙げられます。

  • 爪のアーチがきつくなった
  • つま先・爪の横に痛みを感じる
  • 爪が切りにくい

巻き爪は少しずつ爪が内側に巻き込んでくるため、爪の周りの皮膚に赤みや痛みが出てきます。爪のアーチが湾曲した状態になることにより、爪の真ん中の部分が高くなって靴を履くと当たったり圧迫されて痛みを感じたりすることもあるでしょう。

 また湾曲した爪の刺激から、肌は防御反応で角質を厚く硬くします。角質が厚く硬くなると痛みを感じにくくなる場合もあるため、自分の目で確認することが大切です。ほかにも痛みを避けるために無意識にその指を使わない立ち方・歩き方をするようになると、さらに湾曲していく場合もあります。爪を手入れしているときに爪が変形していないか確認しましょう。

足の巻き爪は足の指の腹を正しく床についていないことで起きるため、足の骨格構造が崩れている表れです。また足の上に積み木のように積み重なる全身の骨格は、足指が正しく使われないことをカバーするバランスに変化し歪みをつくり、過剰な動きや負担を生み腰や膝を痛めることにもつながります。巻き爪は爪だけの問題ではないと捉えて早めに改善を試みることをおすすめします。

 

治療を受けたい、治療にかかる費用について知りたいという方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

巻き爪治療は何科でできる?費用や治療法を紹介

巻き爪の対処法

爪はもともと巻く性質を持っています。しかし指の腹に正しい方向で上下から圧がかかることで機能的なアーチを保つことができます。そして巻き爪は放っておいて治ることはほとんどありません。軽度の巻き爪ならば、セルフケアで改善がみられることもありますので、

巻き爪を発症させない、進行をさせないために、以下のポイントを心がけましょう。

  • 正しい爪の切り方をする
  • 靴の選び方・履き方を見直す

 

また、痛いときは適切にテーピングを行うことで、爪の食い込みを一時的に緩和できます。

自分でできる巻き爪の対処法

巻き爪は日々の手入れも影響します。

もともと巻く性質を持っている爪ですが、適切な爪の切り方やセルフケアをすることで巻き爪を防いだり、症状を緩和させることができるので見ていきましょう。

正しい爪の切り方

足の爪は物を掴んだりする手の爪とは違い、歩行の蹴り出しや凸凹の路面でも踏ん張ったりバランスを取るために大切な器官です。そのため足の爪は『スクエアカット』という角食パンのような形にするのが望ましい切り方です。

  • 長さは指先と同じ長さ(骨のない指先に力が入れられるのは爪のおかげです)
  • 上部をまっすぐ一直線に切る
  • 角だけ少しとる(切りすぎない)

足の爪を切るタイミングは、爪の成長にあわせてで十分です。足の爪は手の爪よりも成長が遅いため、月に一回前後を目安に指先と爪を軽く押してみて長さを判断して切りましょう。爪切りで一度に大きく挟んで切るとひび割れの原因になることがあるため、爪やすりがおすすめです。もしくは爪きりの刃が直線状になった直線刃で端から少しづつ切り進める切り方が適切です。白い部分は爪床から離れているため白く見えているため、切り取る目安ではありません。爪床から離れた白い部分が広範囲の爪は巻きやすい環境です。セルフケアや靴の中で爪がぶつかるなどの影響で白い部分が広くなってきたら、セルフケアや足の環境を見直しましょう。

 

セルフケア用品の選び方

巻き爪の自宅でのケアには、以下のような製品が販売されています。主なグッズと特徴は以下の通りです。

  • テープ・シールタイプの矯正器具

爪が巻き込まないよう矯正する器具です。柔らかいプラスチックやシリコンでできており、装着時の痛みが少ないのが特徴です。

  • クリップタイプの矯正器具

金属製のクリップで爪の湾曲を補正します。テープタイプより補正力は強力

できますが、巻きのある足爪に装着するのが難しい場合があります。

  • 巻き爪ロボ爪の両端にフックをかけ、爪中央を抑えてつまみを捻じることで巻きこんだ両端を持ち上げて、乾燥硬化させる器具です。繰り返し使えるのが特徴です。

 

いずれのグッズも、適切な使用方法を守ることが大切です。また、 爪はとても複雑な構造で、足の爪は歩行や身体のバランスにも関わる大切な器官です。できることならセルフケアだけに頼らずに、専門のプロへ相談だけでも受けてみることをおすすめいたします。

巻き爪が痛いときの対処法・応急処置

巻き爪が進行すると爪が皮膚に食い込んで痛みの原因となります。傷口から菌が入り化膿する場合もあるでしょう。

本項目では、巻き爪が痛いときの対処法・応急処置についてご紹介します。

テーピング

巻き爪のテーピングは爪と皮膚を離すことで痛みを予防・緩和させる方法です。巻いている爪の側面にテープの端を貼り、皮膚と爪を離すように引っ張りながら指の裏側を通して反対まで巻きます。爪の両端が巻いている場合は、同じように反対側も貼りましょう。

 

なお、テーピングはあくまで一時的に痛みの緩和を期待できる方法です。爪自体の形は変わっていないため、テープで痛みが引いたからとそのままにせず、早めに矯正や補正、治療を受けることをおすすめします。

巻き爪を予防するための日常生活の対処法

巻き爪は急速に発症・進行するわけではなく、普段から指先に正しい方向から適切な圧がかからないことでゆっくりと進行していきます。

本項目では、巻き爪を予防するための日常生活の対処法をご紹介します。

  • 適切な靴選びと正しい履き方で、足の機能を発揮させる
  • 適切な足爪の切り方・整え方をする
  • 原因の大元である「足の骨格構造」を見直す

それぞれの対処法について詳しく見ていきましょう。

 

適切な靴選びと正しい履き方で、足の機能を発揮させる

人間の足は、細かい骨が組み合わされ自動で構造を崩したり堅くしたりする素晴らしい機能の反面、土踏まずに支える骨が無く踵が丸く倒れやすい形状で、崩れやすくもあります。そのため靴なしでは実は正しく立てず歩けないともいわれています。したがって、靴選びはとても重要です。靴は足に合わないサイズや紐などで足にフィットさせない履き方をしていると、足は必要以上に横倒れしたり浮指・すり足になったりと、足の指の腹が正しく圧を上下から受けない状況をつくります。この足の環境が巻き爪の大きな原因となることがあります。

靴を選ぶときは、サイズ・幅・形があっていることを前提に、足先に捨て寸と呼ばれるゆとりがある靴を選んでください。ベルトや靴紐で足に靴をフィットさせられることも大切です。

ヒールの靴を選ぶ場合は、前後高低差3cm未満のものがおすすめです。

適切な爪の切り方・整え方をする

爪はもともと巻く特性を持っています。さらに縦・横・縦の三層構造で構成されているため正しく切らないと爪が巻いていきます。『スクエアカット』という切り方で、角食パンのような形に整えましょう。詳しくは前半で触れた「正しい爪の切り方」を参考にしてください。

原因の大元である「足の骨格構造」を見直す

先に挙げたように足の構造の特徴と弱さを持ち合わせています。巻き爪は足の骨格構造が大きな原因です。足の骨格構造の歪みにより指の腹ががしっかりと地面に着き正しい方向から圧を受ける歩き方をしていないことが、巻き爪の原因となります。

また、外反母趾の方は指の腹ではなく側面で床を蹴り出すため正しい方向で圧を受けられず巻き爪になりやすいと言われています。

そこで、巻き爪を未然に防ぐためにも、まずは原因の大元である「足の骨格構造」を見直すことも大切です。

足の骨格構造を補正する際には、オーダーメイドインソール【オーソティクス】を使用することも有効なので、以下で詳しくご紹介します。

巻き爪の治療はサルヴァドローレへ

巻き爪は、間違ったケア方法を続けていると悪化してしまう可能性もあるでしょう。進行していると完治まで時間もかかるので、炎症や化膿している場合はまずは治療を優先しましょう。

当店サルヴァドローレでは、B/Sスパンゲを使用した補正により巻き爪のお悩みに 対処することができます。補正後の 再発予防を視野に入れて 正しい靴の選び方、履き方の指導も行っているので、巻き爪にお悩みの方はぜひご相談ください。

足の骨格構造を補正するオーダーメイドインソール【オーソティクス】も取り扱っています。【オーソティクス】はサイズ調整などに使われる普通のインソールではなく、アメリカでは骨格矯正具として医師が処方しているものです。当店では、足圧四次元測定機器「4DFシステム」を用い、理想の足に補正する設計を組み込んだインソールを日本の職人が丁寧にお作りいたします。

店名 全身ほぐし研究所 サルヴァドローレ(SALVADOLORE)
住所 〒321-0152 

栃木県宇都宮市西川田3丁目8−17 カーサ・ベネフィック 1001号室

東武宇都宮線 西川田駅 東口から徒歩2分

電話番号 080−2309−2773
営業時間・定休日 10:00~20:00 毎週火曜定休日
駐車場 建物の左側10番

縦列駐車で2台まで駐車可能

支払い方法 現金、各種クレジットカード、電子マネー
インスタグラム https://www.instagram.com/salvadolore/

事前に相談したい方は、「お問い合わせフォーム」からお気軽にお問い合わせください。

まとめ

今回は巻き爪の対処法についてご紹介しました。

  • 巻き爪の初期症状は「爪のアーチがきつくなる」「つま先・爪の横に痛みを感じる」「爪が切りにくくなる」
  • 自分でできる対処法は正しい爪の切り方・セルフケア用品の活用・靴の選び方、履き方がある
  • 痛みを感じる場合の応急処置としてテーピングは一時的な痛みの緩和に期待できる方法である

足の骨格構造の見直しも有効間違ったケアをすると悪化する可能性もあるため、お悩みの方はぜひサルヴァドローレにご相談ください。サルヴァドローレでは巻き爪の治療からその後のケア、指導まで幅広くお客さまをサポートいたします。

 

次回の記事は巻き爪の矯正方法について詳しく解説します。次回もぜひご覧ください。

 

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