スマホが脳疲労の原因?脳にもたらす影響と回復への対策を解説

2023年10月20日

脳疲労とは名前の通り脳に疲労が蓄積した状態で、脳機能が低下するため、進行すると上手く頭が働かず思考が停止したり、疲れやすいといった症状が出始めます。

脳疲労の原因にはスマホが深く関係しており、日常的にスマホを使う時間が多い人は特に注意が必要です。

日々の生活に欠かせないものとして普及しているスマホですが、使いすぎることでどのような悪影響があるのでしょうか?

この記事では、脳疲労とスマホの関係性や、脳疲労の症状チェックリストを紹介します。

今日から取り入れられる、「脳疲労の症状を和らげる対策」も解説していくので、ぜひ実践してみてください。

 

監修:一般社団法人ドライヘッドスパ協会認定ヘッドマイスター中嶌

 

脳疲労とスマホの関係性

脳疲労の原因の1つが、スマホの使用による情報過多です。

現代の生活に欠かせない便利なスマホですが、何気なく見ているつもりでも脳は目から入る膨大な情報を処理し続けています。

スマホの使用時間が長いと、脳は情報過多によるオーバーヒート状態になってしまい、脳の働きが弱まることから、やる気・集中力・記憶力の低下や心身に疲れやすさを感じるでしょう。

このようにスマホの長時間の利用をすることにより、現代人の脳は疲労を蓄積している状態が多くあるのが現状です。

 

スマホ依存と脳疲労の悪循環

スマホに依存している人は、脳疲労の症状が悪化しやすい傾向にあります。

上記で解説したように、スマホの使いすぎが習慣化すると、情報のインプットが多すぎて「脳疲労」の状態に陥り、脳の情報処理機能が低下してしまいます。

人間は、受け取る情報を脳の「前頭前野」という部分で処理していますが、大きく分けて

  1. 「深い思考」
  2. 「浅い思考」
  3. 「あまり深く考えずぼんやり考える思考」

の3種類に大きく分けられます。

絶えずスマホを見て情報をインプットしていると、①の機能ばかり使うことになります。

脳はへとへとになり、②③の機能は使われずにフリーズしてしまいます。

 

最近の研究で、ぼんやりしている時に働く③の「あまり深く考えずぼんやり考える思考」である「デフォルトモード・ネットワーク」と呼ばれる機能が、脳にとって大変重要な役割をもつことが分かってきました。人はぼんやりしている時に情報の整理や分析を行ったり、人間の本質に関わる思考を培ったりしているのです。

この機能がフリーズしてしまうと、自分を客観視できなくなり、身近に解決する方向に流されやすくなります。そのため脳が疲れているほどスマホの使用時間は長くなって、依存度が高くなりやすく、さらに疲れるという悪循環を起こしてしまうのです。

本来持ち合わせている情報整理や分析をしながら思考する力はどんどん低下し、脳疲労の状態からも抜け出しにくくなるでしょう。

 

スマホによる脳疲労の症状~チェックリスト~

スマホが原因の脳疲労の症状を、自分自身に当てはめてチェックしてみましょう。

以下のチェックリストに当てはまる数が多いほど、脳の疲労度が高いといえます。

  • 思考力・判断力が低下し、自分で物事を考えて判断できない
  • コミュニケーション力の低下から、人と会話しにくく感じる
  • 集中力が続かない、ミスが多い
  • 感情のコントロールが上手くできない
  • 自律神経の乱れから心身の症状が気になる
  • 以前に比べて記憶力の低下を感じる
  • 人や物の名前がすぐに浮かばない

以下の記事でもストレスによる脳疲労のチェックリストをご用意しています。

脳疲労の原因はストレス?症状のチェックリストと効果的な治し方

スマホとの関わりだけでなく、仕事や対人関係のストレスで疲れを感じている人はこちらも併せてチェックしてみましょう。

 

思考力、判断力の低下

スマホを長く使い続けることで、脳の考える機能が低下します。

考えが上手くまとまらず、物事を判断することを苦手に感じるようになったら脳が疲れているサインです。

 

コミュニケーション力の低下

人と会話する中で、内容を捉えることが難しかったり話についていけなかったりする場合は脳疲労を疑いましょう。

人の発言に対してどんな言葉を返したら良いのか分からない、といった症状から人と話すことを億劫に感じるようになってしまい、交友関係にも支障をきたします。

 

集中力の低下によるミスが増える

スマホから受ける情報過多の影響で脳がパンク状態に陥ると、集中力が低下していきます。

仕事でのミスが増えたり頭がボーっとしたりする場合は、脳に疲労が蓄積して機能が低下している証拠です。

仕事だけでなく、何に対しても全体的に飽きやすくなることで作業効率が大きく落ちてしまいます。

 

感情のコントロールがしにくくなる

脳に疲労が蓄積していると感情をコントロールする偏桃体の動きが鈍くなります。すると、思考の回転が悪くなり、何でもない小さなことでイラついたり、突然悲しくなって泣き出してしまったりと感情の抑制が困難になります。

以前に比べて怒りっぽい、涙もろいといった症状が目立つ場合は要注意です。

 

自律神経の乱れによる心身の症状

スマホの使いすぎで脳疲労の状態に陥ると、自律神経のバランスが乱れてさまざまな心身の不調が顕著に現れます。

眠れない、疲れやすい、めまい、慢性的な頭痛や肩・首のコリなどの身体症状に加えて、意欲の低下やイライラしやすいといった心の症状も出てくるでしょう。

 

記憶力の低下

スマホの依存は脳の記憶力を低下させます。

以前は覚えられていた簡単な記憶も難しい場合は、脳に疲労が溜まっている可能性が高いです。

ひどい場合は仕事や勉強に支障が出るほど記憶力が悪くなってしまいます。

 

人や物の名前がすぐに出ない

パッと人や物の名前が浮かばない場合は、スマホなどによる情報量過多で脳が疲弊している可能性が高いです。

今や疑問に思ったことはスマホでなんでも解決できるので、脳の疲労にプラスして、思考する機会が失われていることも影響しています。

 

スマホの使いすぎが脳にもたらす影響

スマホは多くの情報を瞬時に提供してくれる便利な機器です。

しかし、使いすぎは情報過多を招いて脳がオーバーヒートする原因になります。

スマホの使いすぎが脳にもたらす影響は以下の項目が挙げられます。

  • 脳の情報処理機能を低下
  • マルチタスクによる脳の消費エネルギーの増加

スマホが脳に与える影響について知っておきましょう。

 

脳の情報処理機能を低下

スマホの使いすぎが脳にもたらす影響として、脳の情報処理機能の低下が挙げられます。

スマホの使いすぎが習慣化すると、情報のインプットが多すぎて「脳疲労」の状態に陥り、脳の情報処理機能が低下してしまいます。

脳疲労の状態は、情報処理機能が低下することで集中力を失い、作業効率が悪くなるという特徴があります。

 

マルチタスクによる脳の消費エネルギーの増加

マルチタスクをこなすことで脳の消費エネルギーが増加するといわれており、同時に複数のことに注意を向けなければいけない時の消費エネルギーは、1つのことに専念するよりも大きい傾向にあります。スマホの使いすぎは、スマホを使用しながら他の作業をする「マルチタスク」の状況を作り出しやすい傾向にあります。

例えばスマホで動画を見ながら食事をする、複数の仕事を並行して行うという行為は、脳の疲れを加速させるため、注意が必要です。

仕事や勉強など長く集中力を保ちたい場面では、1つずつタスクをこなしていく方が作業効率が落ちにくいでしょう。

 

スマホ脳疲労が悪化、放置すると病気のリスクが高まる可能性も

スマホによる脳疲労を甘く考えてはいけません。

脳疲労症状が長く続くことで、うつ病や認知症といった病気のリスクが高まります。

具体的には脳の思考力が低下することで、心と体の健康バランスが崩れていくことが原因です。以下の病気につながるリスクがあります。

  • うつ病
  • 認知症

スマホの影響によるうつ病と認知症について深掘りしていきましょう。

 

うつ病

脳疲労の状態になると、眠りが浅くなり、意欲や集中力の低下、イライラしたり突然涙が出たりすることがあります。

脳が疲労した状態を放置すると脳ニューロン(神経回路)が過度に興奮した状態となり、不安感やイライラが起きやすくなります。この感情の乱高下はうつ病へとつながるリスクを高めるひとつと考えられています。

うつ病は誰もがなる可能性があるといわれており、食欲の低下や睡眠不足の慢性化、意欲の低下など心身にさまざまな弊害を引き起こし、生活に大きな支障をもたらす病気です。

脳疲労の症状を軽視せず、早期に対応してうつ病につなげないことが大切といえます。

 

認知症

認知症は原因やメカニズム、治療法などがまだまだ解明しきれていない分野ですが、スマホを使うことで脳疲労の状態が続くと、脳の老化を早めてしまうと考えられています。

そのため健康な人に比べると、将来的に認知症を発症するリスクが高くなるといわれているので注意が必要です。

 

子どものスマホは禁止するべき?

成長期の子どもは脳が発達する大切な時期です。スマホを長時間利用していた子どもは偏差値が下がるという報告もあり、日本医師会と日本小児科医会が、「スマホを使うほど、学力が下がります」という啓発ポスターを発表して話題になりました。

特に脳疲労は思考力に悪影響を与えるため、スマホと学力低下のつながりは完全には否定できません。

スマホに費やす時間が増え、今までこなせていた日課がこなせなくなったり、成績が落ちてきたりしたら、スマホが悪影響を及ぼしていないか注視する必要があるでしょう。

1日の中でスマホの使用時間を決めて、依存性を高めないようにすることが重要です。

 

スマホがもたらす脳疲労回復への対策

脳疲労を軽減させるには、スマホとの上手な付き合い方が大切です。

スマホが常に手元にあるという人は、知らず知らずのうちに依存している可能性があります。

スマホの影響で脳疲労状態に陥らないように、日常で心がけてほしい対策をご紹介します。

  • デジタルとアナログのバランスを意識しよう
  • お風呂、トイレ、寝室にスマホを持ち込まない
  • 食事中や会話中はスマホを触らない
  • 脳に良い栄養素をとる
  • スマホを使わない時間を作る
  • 頭皮マッサージも有効
  • 誹謗中傷サイトは見ない
  • 睡眠の質を上げる
  • 月に一度程度のヘッドスパも有効

今日からできる対策も多数あるので、ぜひ取り入れてみてください。

以下の項目で詳しく紹介します。

 

デジタルとアナログのバランスを意識しよう

今やスマホだけにとどまらず、IT機器はどんどん進化を遂げ、仕事や生活に欠かせない存在です。

便利なIT機器はたくさんの情報を手軽に操作できる魅力がある一方で、脳に疲れが溜まりやすくなるというデメリットがあります。

脳の老化や機能の低下を防ぐために肝心なのは、しっかりと休ませる時間を確保することです。

仕事でパソコンを長く使用する場合は、数分でも目をつぶって視覚情報をシャットアウトするだけでも脳を小休止させられます。

スマホやパソコンだけに頼らず自分の頭で深く物事を考えたり、自然と触れ合ったりなど、視覚以外の五感を刺激することも大切です。

デジタルとアナログのバランスを上手く保ち、疲労による脳の衰えを防ぎましょう。

 

お風呂、トイレ、寝室にスマホを持ち込まない

スマホを肌身離さず持ち歩いている人は、使わない時間を確保しましょう。

特にお風呂から就寝までの時間は、心身のリラックス状態を高めて質の良い睡眠へとつなげる大事な時間です。

スマホを持ち込んでいると脳が刺激を受けて覚醒状態になるため、睡眠の質を落としてしまいます。

お風呂・トイレ・寝室は、脳にとって休憩できる空間だと認識し、スマホとは距離を置くように心がけましょう。

 

食事中や会話中はスマホを触らない

食事をしながら、会話をしながらのスマホ併用である「マルチタスク」は脳を大きく疲弊させます。食事中や会話中はスマホを触らないように決めましょう。

話を聞いているつもりでも会話の内容を思い出せないことも多く、食事中のケースでは注意力が散漫するため食べこぼしが増えることもあるでしょう。

スマホを触りながら何かをする癖がついている人は要注意です。

 

脳に良い栄養素をとる

脳の働きを助ける栄養素をバランス良く摂取することを心がけましょう。

オメガ3系脂肪酸を含むEPAやDHA、鉄分、ビタミンB群、質の良いタンパク質などは脳の機能に欠かせません。

以下の食品を意識してとることをおすすめします。

  • サバやサンマ、カツオなどの青魚
  • アサリやホタテなどの貝類
  • アーモンドやくるみなどのナッツ類
  • 大豆
  • チョコレートから得られるカカオ
  • 緑黄色野菜
  • イチゴやブルーベリーなどのベリー類
  • バナナ

積極的に取り入れることで、脳への栄養分を補給していきましょう。

 

スマホを使わない時間を作る

スマホを使わずボーっと何も考えない時間を数分でも作ると、脳の思考機能が偏らずにバランスが取れます。

外を軽く散歩する、ストレッチをするといった行為もおすすめです。

頭を使いすぎない時間を適度に取り入れることで、脳の働きすぎを防止できます。

 

頭皮マッサージも有効

頭部には、脳疲労の症状を軽減する効果が期待できるツボがいくつかあります。

ツボをマッサージで刺激をすることで、脳疲労の回復や機能の活性化を促せます。

自分で簡単にできるセルフマッサージもあるので、疲れを感じやすい人は習慣的にマッサージを取り入れてみましょう。

セルフマッサージの方法や詳しい効果については、脳疲労を回復させるマッサージのやり方|おすすめのヘッドスパ専門店でも紹介しています。

 

誹謗中傷サイトは見ない

他人が誹謗中傷されているようなネガティブな情報は、脳に大きなストレスを与えます。

例え自分が誹謗中傷されているわけではなくても同じです。

ネットやSNSで、有名人に対する意見は簡単にチェックすることができてしまいます。

自分をストレスから守るためにも、安易に誹謗中傷を見ることは避けましょう。

 

睡眠の質を上げる

脳疲労を改善するには良質な睡眠をとることが必要不可欠です。

長く睡眠時間を確保していたとしても、脳は睡眠で情報を整理し、回復をしているため、睡眠の質が悪いと疲れが蓄積してしまいます。

睡眠の質には入眠前の行動や環境が大きく影響し、特に寝る前のスマホは脳を興奮状態にしてしまうので良質な睡眠の妨げになります。

眠りが浅い、寝つきが悪いなどの症状がある場合は睡眠の質の向上を目標にすることもおすすめです。

睡眠と脳疲労の関係や睡眠の質向上に関しては「 脳疲労回復には睡眠の質を上げよう!睡眠不足と脳の関係を徹底解説」で詳しく解説しているので、ぜひこちらの記事もご覧ください。

 

月に一度程度のヘッドスパも有効

手技で頭部の筋肉やツボに刺激を与えるヘッドスパの施術を、月に1回程度受けることもおすすめです。

脳の血行を促進して疲れの解消を目指すことができます。

前項で記載したスマホを触らない・使わない時間を作ることはいざ試すとなかなか難しいという方は、プロの技術で施術をしてもらうことで、施術中はスマホから離れられる上に高いリラックス効果が得られ、睡眠の質の向上も見込めるでしょう。

 

スマホによる脳疲労でお悩みの方はヘッドスパ専門店サルヴァドローレにご相談ください

サルヴァドローレは、ヘッドマイスターの称号を持つセラピストが在籍しているヘッドスパ専門店です。

ヘッドスパ専門店サルヴァドローレの「ドライヘッドスパコース」では、頭部の筋肉とツボを絶妙な力加減で刺激し、緊張をほぐして安らぎの時間を与えます。

ヘッドスパの刺激で副交感神経が優位に働き、施術を受けたその日の夜から睡眠の質の違いを実感できるでしょう。

体の症状が気になる部位に合わせて、全身もみほぐしのコースを一緒に申し込むこともできます。

脳疲労のケア、睡眠の質改善ならサルヴァドローレにお任せください。

店名 全身ほぐし研究所 サルヴァドローレ(salvadolore)
住所 栃木県宇都宮市西川田3丁目8-17 カーサ・ベネフィック 1001号室
電話番号 080-2309-2773
Webサイト https://salvadolore.com
アクセス 東武宇都宮線 西川田駅の東口から徒歩2分
駐車場 建物の左側10番

縦列駐車にて2台まで駐車可能

 

まとめ

脳疲労とは名前の通り脳に疲労が蓄積した状態で、脳機能が低下するため、進行すると上手く頭が回らない、疲れやすいといった症状が出始めます。

脳疲労の原因にはスマホが深く関係しており、日常的にスマホを使う時間が多い人は特に注意が必要です。

この記事では、脳疲労とスマホの関係性や、脳疲労の症状チェックリストを紹介しました。

今日から取り入れられる脳疲労の症状を和らげる対策もぜひ実践してみてください。

作業中はこまめな休憩をとるなどの今日からできることを意識し、ぜひ月に一度のヘッドスパも取り入れてみてくださいね。

お問い合わせ - Salvadolore