膝の内側が痛いのは何が原因?膝痛を緩和するための方法とは

2024年08月19日

膝の内側に痛みを感じることはありませんか?

膝の内側の痛みの原因は多岐にわたります。そこで本記事では、膝の内側が痛む原因や対処法についてご紹介します。膝の痛みにお悩みの方はぜひご覧ください。

 

監修:全身ほぐし研究所サルヴァドローレ中嶌

膝の内側の痛みはさまざまな原因が考えられる

膝の内側に痛みを感じる場合には、以下のような原因が考えられます。

  • 鵞足炎(がそくえん)
  • 変形性膝関節症
  • 半月板損傷
  • 内側側副靱帯損傷
  • タナ障害(滑膜ひだ障害)

それぞれの症状を詳しく見ていきましょう。

鵞足炎(がそくえん)

鵞足炎は膝の曲げ伸ばしで内側の少し下部分が痛んだり、腫れや熱感を伴う症状です。鵞足とは、太ももの筋肉とすねの骨を繋ぐ腱が集まった部分で、膝の曲げ伸ばしやひねる動作で鵞足部と腱や骨が擦れることで発症します。また変形性膝関節症の合併症としても多い疾患です。

変形性膝関節症

変形性膝関節症は、初期症状では動き始めの痛みや階段の上がり下りでの違和感が特徴的な症状ですが、進行すると膝に水が溜まる・膝を動かすたびに激痛を感じるようになります。関節への負荷を緩和させるクッションのような存在である膝関節の軟骨が、徐々に磨耗・変性して起こり、日本人の9割が膝の内側に痛みを感じる内側型といわれています。

変形性膝関節症は高齢者に多いイメージですが、スポーツによる過度な負荷やO脚・X脚などの脚の変形や肥満、筋力の低下、怪我や病気の影響が要因となることもあります。、若い方も発症する可能性があることを覚えておきましょう。O脚や筋力の低下による影響についてはこの後詳しくご説明します。ぜひ引き続きご覧ください。

半月板損傷

半月板損傷の症状は、膝の曲げ伸ばしの際の引っかかり感や、膝がロックされたように可動域が狭くなるのが特徴です。大腿骨と脛骨の間にある半月板は、膝関節の衝撃を和らげたり安定させたりする役割を担い、膝の外側と内側に存在しています。しかし、内側の半月板に損傷が起きている場合に、膝の内側が痛みます。原因はスポーツや怪我などによる強い衝撃での損傷や、加齢による膝への負担の蓄積や変形などが挙げられます。

内側側副靱帯損傷

内側側副靱帯の症状は、膝の内側を指で押したときに痛みを感じるのが特徴です。膝の内側にある内側側副靱帯は、急な方向転換など行った時に膝が内側に行き過ぎないように大腿骨と脛骨をつなぎ支えている組織で、膝の安定性を保つ重要な役割を持っています。この靱帯が損傷すると、膝の内側が腫れたり、痛みを感じたりします。

膝を内側に曲げて切り返す動作の多いサッカーやラグビーといったスポーツで起こりやすい症状です。

タナ障害(滑膜ひだ障害)

タナ障害の症状は、膝を曲げると内側に痛みを感じたり、膝を曲げ伸ばしする際にパキッと音(弾発現象)がしたりするのが特徴です。膝関節は滑膜ひだという膜に覆われています。その膜のうち膝蓋骨と大腿骨の内側の間にある棚(タナ)状の膜が炎症を起こすと上記のような症状を起こします。

これらの症状は、タナが骨とこすれたり関節に挟まったりすることでタナが炎症を起こすことで生じます。

タナ障害は、膝に負担がかかりやすいスポーツ選手や高齢者、O脚や筋力不足、筋肉の硬さなど、膝に負担がかかりやすい身体的特徴を持つ方にも発症しやすいとされています。

内側に膝痛が起こりやすい身体的特徴

膝の内側に痛みが生じやすい身体的特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

  • O脚・X脚
  • 筋力不足
  • 筋肉の硬さ

それぞれの特徴を見ていきましょう。

O脚・X脚

O脚やX脚は遺伝的要素だけではなく、股関節、膝関節、足関節の配列の乱れから負担が蓄積しておこります。脚の変形は膝の内側に負担がかかり、膝の安定性が低下し、重心が傾くことで内側の軟骨や半月板が痛みやすくなるのです。

筋力不足

膝の内側に痛みが生じる要因の一つとして、筋力の低下が挙げられます。膝関節を支えるのは周辺の筋肉です。特に大腿四頭筋と呼ばれる太ももの前面にある筋肉群の筋力が弱いと、膝関節の安定性が損なわれ内側への負担が高まります。また、ハムストリングスやふくらはぎの筋肉も膝関節の動きをサポートしています。これらの筋力バランスが崩れることで、膝の内側に痛みが発生しやすくなるのです。

筋肉の硬さ

膝の内側の痛みの原因の一つとして、筋肉の硬さが挙げられます。筋肉が硬いということは筋肉が収縮している状態で、動くたびに必要以上に骨を引っ張り腱への負担を高めます。

内側の膝痛への対処法

内側の膝痛を予防し和らげるためには、以下のような対処法が有効です。

  • ストレッチ
  • マッサージ
  • 冷却・温熱療法
  • サポーター・テーピング
  • 足底板(インソール)

それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

症状が長引く場合や激しい痛みがある場合は、本項目で紹介する対処法は無理に行わず、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

ストレッチ

膝の内側の痛みを和らげるためには、大腿四頭筋や内転筋群、ハムストリングスのストレッチが有効です。

部位 ストレッチ方法
大腿四頭筋 立位または座位で片足の踵を臀部につける
内転筋群 足を開いて座り、上体を前に倒す
ハムストリングス 立位または座位で片足を伸ばし、上体を前に倒す

それぞれ20〜30秒程度静止し、反動をつけずに呼吸を止めず痛みを感じない範囲でゆっくりとストレッチしましょう。

マッサージ

膝の内側が痛む場合、マッサージも有効です。以下のようなマッサージ方法を試してみましょう。

部位 マッサージ方法
大腿四頭筋 太ももの前面を両手で挟み込むようにして、下から上に向かって揉み上げます。
ハムストリングス 太ももの後面を両手で挟み込むようにして、下から上に向かって揉み上げます。
下腿三頭筋 ふくらはぎを両手で挟み込むようにして、下から上に向かって揉み上げます。

マッサージを行う際は、痛みを感じない程度の強さで行うことが大切です。また、ストレッチと同様に、1箇所につき20〜30秒程度を目安にゆっくりとしたペースで行いましょう。 

膝痛緩和に有効なマッサージ方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。

膝痛の治し方。膝の痛みが楽になるマッサージ方法とは

冷却・温熱療法

内側の膝の痛みに対しては、冷却療法と温熱療法を使い分けることが効果的です。

療法 適応時期 効果
冷却療法 痛みが強いとき、運動直後 炎症を抑える、痛みを和らげる
温熱療法 慢性的な痛みがある時、運動前 筋肉をほぐす、血行を促進する

冷却療法は、アイシングやアイスパックを患部に当てることで行います。10〜15分程度を目安に行いましょう。

一方、温熱療法は、電気毛布やお湯のシャワーなどで温めることで行います。ただし、熱すぎないよう低温から始め、様子を見ながら温度を調整することが大切です。

 

サポーター・テーピング

膝の内側の痛みを和らげるためには、サポーターやテーピングを活用することもおすすめです。サポーターは膝関節を圧迫・固定することで不安定性を軽減し、痛みの緩和にテーピングは関節の動きを制限し、筋肉のサポートをすることで痛みの軽減に効果的です。ただし、テーピングは正しい巻き方が大切なので、専門家に相談するのが賢明でしょう。

足底板(インソール)

膝の内側に痛みがある場合、足底板(インソール)を使用することも有効です。先述しましたが、膝痛の要因には以下のようなものが挙げられます。

  • 足関節・膝関節・股関節の配列の乱れ
  • 必要以上の範囲を超えての動きや関節のねじれ
  • 膝関節への過度な衝撃
  • 関節や脚の変形

 

これらの要因は、体の土台である足の骨格構造の配列の崩れが大きく影響しています。

足底板(インソール)の使用は、骨格構造の配列を正しく補正したり重心のバランスを調整したりすることで、その上に積み重なる膝関節、股関節の配列を正しく保ち、必要以上の動きやねじれ・衝撃を抑えることに有効的な方法です。これにより膝関節への負担を軽減することができます。靴の中に敷くだけで生活に取り入れやすいため、さまざまなライフスタイルの方にも取り入れやすい方法です。

インソールはサイズ調整や防臭、スポーツの特徴に合わせた機能などそれぞれの目的に特化したものが販売もされていますので、今回の記事を参考に目的にあった足底板(インソール)を選びましょう。医療機関や当店のような足の骨格補正の機能を備えた足底板を取り扱うサロンなどで相談するのがおすすめです。

内側の膝痛にお悩みの方はサルヴァドローレへ

膝の内側の痛みでお悩みの方は、オーダーメイドインソール【オーソティクス】の使用をおすすめします。サルヴァドローレでは、専門のスタッフが丁寧にカウンセリングを行い、お客様の症状や要望に合わせて最適な【オーソティクス】をご提案いたします。

【オーソティクス】は、お客様の足型や歩行状態に合わせて一つひとつ設計・製作される完全オーダーメイドのインソール型の足装具です。足圧四次元計測器を使用して停止時と歩行時の足の状態を正確に計測し、理想の骨格構造を設計に組み込んで熟練した技術者が手作業で製作するため、高い矯正効果が期待できます。

膝の内側の痛みの原因の多くは、O脚やX脚などの脚の変形、足のアーチの崩れ、歩行時の重心の偏りなどによる膝関節への過剰な負担です。オーソティクスはこれらの問題を改善し、膝への負担を軽減することで痛みの緩和につなげます。

店名 全身ほぐし研究所サルヴァドローレ(SALVADOLORE)
住所 〒321-0152

栃木県宇都宮市西川田3丁目8−17カーサ・ベネフィック1001号室

東武宇都宮線西川田駅東口から徒歩2分

電話番号 080−2309−2773
営業時間・定休日 10:00~20:00 毎週火曜定休日
駐車場 建物の左側10番

縦列駐車で2台まで駐車可能

支払い方法 現金、各種クレジットカード、電子マネー
インスタグラム https://www.instagram.com/salvadolore/

 

サルヴァドローレのインソールについて詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。

オーダーメイドインソール-全身ほぐし研究所SALVADOLORE(サルヴァドローレ)宇都宮

まとめ

今回は内側の膝痛についてご紹介しました。

 

  • 膝の内側に痛みを感じる原因はさまざまだが、鵞足炎や変形性膝関節症、半月板損傷などが代表的。
  • O脚・X脚や筋力不足、筋肉の硬さなどの身体的特徴も内側の膝痛を引き起こしやすくする。
  • 内側の膝痛への対処法としては、ストレッチ、マッサージ、冷却・温熱療法、サポーター・テーピング、足底板(インソール)などがある。
  • 膝痛緩和にはオーダーメイドインソールで足の骨格構造を整えることが有効。

 

早期発見・早期治療が膝の健康を守るカギとなるため、お悩みの方は専門家に相談してみることをおすすめします。膝の内側の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度サルヴァドローレにご相談ください。

 

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