膝の痛みが治らない?膝痛の原因と対策
膝痛の原因はさまざまで、加齢による変形性膝関節症や、生活習慣の乱れや姿勢の悪さも無視できない要因となります。さらに、足が過回内・過回外している・扁平足である方は膝への負担が大きくなるため、膝痛のリスクが高まります。
そこで本記事では、膝痛の原因と対策について詳しく解説します。膝痛にお悩みの方はぜひご覧ください。
監修:全身ほぐし研究所サルヴァドローレ中嶌
膝痛の主な原因
膝痛の原因は実にさまざまです。膝は人体の中でも複雑な関節の一つであり、軟骨や靭帯、腱、筋肉などさまざまな組織が絡み合っているため、損傷を受けやすい部位でもあります。膝痛の主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- 加齢による変形性膝関節症
- スポーツ外傷
- 膝の脱臼や骨折歴がある
- 生活習慣病
- 肥満による負担
- 姿勢の悪さ
- 過回内している・扁平足である
それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
加齢による変形性膝関節症
変形性膝関節症は、膝関節の軟骨が摩耗して徐々に痛みが出てくる病気です。症状の初期は軽度の痛みやこわばりですが、放置すると関節の変形が進行し、歩行時の激痛につながります。主な原因は加齢による軟骨の老化ですが、肥満や過去のケガ、遺伝的な要因なども関係しています。
スポーツ外傷
長距離ランニングやサッカーなどの運動は膝関節に大きな負担がかかります。これらの運動では、体重が膝関節に集中し、着地の衝撃を受け止める必要があるためです。
特に、ランニングは着地時の衝撃が膝関節に集中して軟骨や靭帯を傷つける可能性が高く、サッカーでは、ねじれやひねりの動作が膝関節に大きなストレスを与えます。
スポーツには、外傷による急性の膝痛だけではなく、長期的な運動負荷による慢性的な膝痛の発症リスクもあります。
膝の脱臼や骨折歴がある
膝の脱臼や骨折歴がある方は、再び膝痛になりやすい傾向があります。特に高齢になってから膝痛が出る場合は、若い頃の外傷が関係している可能性が高くなります。軟骨や靭帯の損傷が軽微だったとしても、年月が経つうちに徐々に悪化し、最終的に痛みの原因になることもあるでしょう。
生活習慣病
膝痛は生活習慣病の一つと言われています。適切な生活習慣を心がけ、膝への負担を軽減させましょう。膝痛を軽減させるためには、生活リズムを整えて、ストレッチと軽い運動を取り入れることをおすすめします。筋力が低下すると膝関節を支える力が弱まり、痛みを引き起こしやすくなるためです。
肥満による負担
体重が増えると、膝関節にかかる負担が大きくなります。膝関節は体重を支える重要な関節ですが、肥満によって過剰な負荷がかかり続けると関節をクッションのように保護している軟骨がすり減ってしまうためです。
軟骨は関節を滑らかに動かすための重要な役割を果たしていますが、一度すり減ってしまうと元に戻ることはありません。すり減った軟骨は、摩擦が増え関節の動きが悪くなったり、骨と骨が直接こすれ合って痛みが生じたりします。
姿勢の悪さ
姿勢の悪さは股関節の動きを制限し、膝への負担を増大させる主な原因の一つです。
正しい姿勢を保つためには、骨盤の位置と背骨のラインが重要です。骨盤が前傾または後傾すると腰椎の正常な範囲の湾曲が崩れたり歪むことで、股関節の可動域が制限されます。この状態が続くと、歩行時に膝関節に大きな負荷がかかります。
回内している・扁平足である
上記では姿勢の悪さが原因になることについて紹介しましたが、膝痛の原因となる要因の一つに、足の構造的な問題があります。
実際に当店で伺う膝痛のお悩みの方はやせ型が多く、小学生〜高校生、20〜30代の方もいます。理由は過回内・過回外・扁平足・ハイアーチ・履物の影響が大きいと考えられています。
過回内とは、歩行時に足が内側に入りすぎる状態を指します。足全体が外側に傾斜しすぎる状態を過回外と言います。過回内、過回外は足関節の位置が正常な範囲からずれ、膝関節の位置も内側または外側にずれた状態になります。この姿勢では膝関節に過剰な負担がかかり、痛みの原因となるのです。また姿勢の悪さで紹介した骨盤の前傾や後傾も、過回内・過回内によって足の上に積み重なった骨格が連動して歪むことで起こります。
一方、扁平足は足の縦アーチ・横アーチが低くなり、足の裏が平らな状態を指します。この状態では、足の衝撃吸収機能が低下し、膝関節への負担が高まります。
このような足の構造的な問題は膝痛の大きな原因になり得るため、注意が必要です。
適切な靴やインソールを使用して足の骨格をサポートし、膝への負担を軽減させるのがおすすめです。
膝痛の予防と対策
膝痛の原因は部分的ではなく「足全体」の問題であるため、以下のような予防・対策がおすすめです。
- 運動と筋力トレーニング
- 食事と体重コントロール
- 適切な靴・インソールを履く
それぞれの対策法について詳しく見ていきましょう。
運動と筋力トレーニング
膝痛を予防するためには、適切な運動と筋力トレーニングが重要です。バランスの良い筋力は、膝関節への負担を軽減し、ケガのリスクを軽減します。
特に下半身の筋力をしっかりと鍛えることが大切です。前もも、ふくらはぎ、臀部の筋肉を均等に強化することで、膝関節を支える力が増し、膝への過剰な負担が軽減されます。さらに、上半身の筋力も併せて維持・向上させることで、姿勢の安定や体重移動の際の膝への負荷を軽減できるでしょう。
食事と体重コントロール
運動不足や食生活の乱れは肥満につながり、膝関節への負荷が高まります。体重が増えるほど、膝関節への圧力も高くなるためです。適正体重の維持は膝への圧力を和らげる効果があります。日頃の生活習慣を見直し、無理のない範囲で適度な運動と食事管理を心がけましょう。
適切な靴・インソールを履く
膝痛の原因として、過回内・過回外・扁平足・ハイアーチ・履物の影響が大きいと先述しました。このような足部の状態は膝への負担に大きく影響します。
足部の歪みを補正するには、足の骨格構造を正しく守る適切な靴とインソールが有効です。適切な靴とインソールは足底のアーチを適切に支え、足の骨格構造を整えることで、足関節の位置を中立な状態に保ちます。その結果、膝関節の位置も補正され、膝への負担が軽減されるのです。
こちらの記事では、外反母趾におすすめな靴の選び方について詳しくご紹介しています。外反母趾にお悩みの方だけではなく、膝痛にお悩みの方にも足の骨格構造の崩れを防ぐ点では共通している内容も多いです。ぜひ参考にしてみてください。
膝痛には【オーソティクス】がおすすめ
膝痛には、オーダーメイドインソール【オーソティクス】がおすすめです。
【オーソティクス】は米国足病医の現場で生まれ生体力学に基づき設計された機能的な足装具で、アメリカでは足病医をはじめとする足の専門家が予防や治療時に処方しています。
米国足病医療の現場では、膝のトラブルにオーソティクスが多用されており、その効果検証がされています。
膝の痛みを抱える患者に対してオーソティクスの使用を4週間実施した検証では、膝の痛みの症状が大幅に軽減され、有効な保存療法であることがわかりました。
【オーソティクス】を使用することで足の骨格構造を整え、膝関節への負担を軽減することができるのです。膝痛にお悩みの方は「膝」だけにフォーカスするのではなく、身体の土台である「足」を整えましょう。
サルヴァドローレのインソールについて詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
オーダーメイドインソール-全身ほぐし研究所SALVADOLORE(サルヴァドローレ)宇都宮
足の骨格構造の重要性
膝痛の原因はさまざまですが、足の骨格構造にも大きく影響されます。
足は体を支える大切な土台です。足には26本もの骨があり、それらの骨が適切な位置関係を保つことで、体重による負荷や歩行時の衝撃を吸収します。しかし、足の骨格構造に歪みがあると、膝関節や股関節、腰などにも悪影響を及ぼします。先述したように、扁平足や過回内・過回外では、膝関節に無理な力がかかり、膝痛の原因となります。
したがって、【オーソティクス】を使用して足の骨格をバランスの取れた最適な状態に補正することは大変有効です。
また、靴選びの際は足の形状に合ったものを選ぶなど、日頃から足の骨格構造に配慮することが膝痛の予防につながります。
膝痛にお悩みの方はサルヴァドローレにご相談ください
サルヴァドローレでは、お客さま一人ひとりの痛みの場所や症状に合わせて、オーダーメイドで施術しています。
オーダーメイドインソール【オーソティクス】の提供から、靴の選び方・正しい履き方、もみほぐしなどで、膝痛軽減のサポートをいたします。
お困りの症状がある方は、ぜひサルヴァドローレにご相談ください。
店名 | 全身ほぐし研究所サルヴァドローレ(SALVADOLORE) |
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住所 | 〒321-0152
栃木県宇都宮市西川田3丁目8−17カーサ・ベネフィック1001号室 東武宇都宮線西川田駅東口から徒歩2分 |
電話番号 | 080−2309−2773 |
営業時間・定休日 | 10:00~20:00 毎週火曜定休日 |
駐車場 | 建物の左側10番
縦列駐車で2台まで駐車可能 |
支払い方法 | 現金、各種クレジットカード、電子マネー |
インスタグラム | https://www.instagram.com/salvadolore/ |
まとめ
今回は膝痛について解説しました。
- 膝痛の原因はさまざまだが、足部の状態は特に膝への負担に大きく影響する。
- 膝痛の予防・対策には運動や食生活の見直し、体重コントロールを取り入れる。
- 膝痛には足の骨格構造が大きく影響するため、適切な靴とオーソティクスの使用がおすすめ。
以上の原因を理解し、予防と対策を実践することで、膝痛の改善や予防が期待できます。早期発見と早期の受診で重症化を防ぎ、健やかな生活を取り戻しましょう。
次回の記事では「膝痛の治し方」について詳しく解説します。次回もぜひご覧ください。
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